樹木治療
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根の呼吸困難による衰弱したクスノキの樹木治療
大阪市内の小学校の運動場横にある学校のシンボル的なクスノキです。
年々樹勢が悪くなり、上部の半分以上が枯れて、非常に痛々しい姿をさらしています。
このままでは、木が枯れないかと皆が心配しているので、是非診て欲しいという学校長からの依頼でした。
原因
クスノキのすぐ北側と南側に遊具があり、東側もすく横が運動場です。
遊具の設置工事や運動場の整地工事の際に、大型重機などでクスノキの根元を必要以上に締め固めたことが主因として考えられます。
また、遊具を利用する児童の踏圧も状況を悪くした一因と考えられます。
処置
- 枯れた枝の剪除と徒長枝の剪定
- ガチガチになった根元の土の掘り出し
- 根の状態の診断
- 傷んだ根の切除と殺菌処理
- 土壌改良剤を混ぜた新しい土の入れ替え
- 踏圧防止のための根元保護柵の設置
治療から5年、樹勢もずいぶん回復し、枝葉も繁り、やっと以前のようなシンボルツリーらしくなってきました。
根本が傷つき弱っていて・・・
この木は個人邸のヤマモモですが、永年の風雨などにより内部には泥がたまり、他の植物の根や自身の根がはびこり腐朽が急速に進んで来ていました。樹高が5.8m、幹周が1.3m、枝張が6mもあり、まだまだ樹勢は元気ですが、このまま放置しておくと、主幹が強風で折れる危険もあり、見栄えも痛々しいので、今回外科治療を施すことになりました。
治療前
腐朽が進み内部に他の植物の根や自身の根が発根している状況。
治療中
泥や他の植物の根、腐朽部などをきれいに取り除いた主幹内部の様子。
治療中
カルスを切り出し、内部を充分に殺菌後、骨組みをしモルタルで仕上げます。
下地の骨組み作業中。
治療後
腐朽した幹内部の下部分の根も腐朽が進んでいましたので、除去殺菌をし、新しい土を入れ替えました。茂りすぎている枝葉を剪定し、最後にヤマモモの幹肌に似せるために色セメントなどで疑木仕上げを施しました。
於: 大阪府大阪市住吉区帝塚山東
平成17年11月12日
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